麻酔後の痛み、これはなぜ?

Q.虫歯の治療で麻酔を受けたあと、針を刺したあたりが少し痛く、噛むたびに歯が浮くような感じもします。注射の仕方が下手だったのでしょうか?

A.お口の中にはばい菌がたくさんいるので、注射の傷に軽い炎症がおきている可能性があります。とくに歯根膜に注射をすると、よく効くかわりにしばらく歯が浮いたような感じになります。数日で症状は消えるので様子をみましょう。

 

激しい痛みを発している虫歯や神経を取り除く治療の時には、歯根膜という歯の周りにある組織に麻酔をします。治療のストレスの軽減に効果的な一方、歯茎の溝に隠れているばい菌が、敏感なセンサーである歯根膜の傷に軽い炎症を起こしやすいです。

そのため、麻酔からさめて噛んだ時に、少し響くような歯が浮く感じがします。通常は数日で消えるので安心してください。

 

ちなみに、歯科の注射は他科に比べてとても難しいということをご存知でしょうか?

例えば内科で腕に麻酔をする場合、腕の皮膚には余裕があって、つまんだ時によく伸び、皮膚の下に少々の液体を注入しても許容してくれます。注入による圧迫感もなく、目指したところに薬剤がとどまってくれます。

ところが歯科が注射をする歯茎はピンと張っています。そのため、注入した薬剤は目指した場所に留まりにくく、拡散しやすく麻酔が効きにくいのです。皮膚に余裕がないため、注入した薬剤による圧迫感も生じやすいのです。